2017年7月5日(火)、東京都文京区Ocean+αサロンにて、学生のプロ資格ダイバー、ダイビングチーム運営者を対象としたセミナー、『学生ダイバーのための知っておきたい法的リスク』を開催いたしました。

当日は、全16大学、20名の学生が参加。

弁護士・上野園美先生をお招きし、過去のダイビング事故に関する訴訟事例をお話いただいたほか、後半では関東最大のダイビングサークルを主宰する合同会社すぐもぐの細谷拓さんを加え、当NPO代表・寺山を聞き手にパネルディスカッションを行いました。

上野先生による事故訴訟事例の説明では、普段詳しく聞くことは難しい、事故の経緯や訴訟の争点などを参加者一同真剣な面持ちで聞いていたことが印象的でした。

学生たちからは

  • エントリー直前に岩場で転んでしまった場合も、ダイビング事故の範疇となるのか
  • 日ごろからプール練習をやっていたというのも、有事の際の責任を低減する助けになるのか
  • 助けに行ったら自分も危ないという場合、どうするべきか
  • (洞窟の事故に関して)ライトは全員が持っていたのか?

と、日ごろから活発に活動しているがゆえ、状況をしっかりと思い描き、自分たちの活動に落とし込んだ質問が目立ちました。

後半のパネルディスカッションでは

  • 最近の学生は、思われているほど無茶なおふざけはしなくなった
  • 以前よりもダイビングが『好き』なのではないか
  • 一方でその分、楽しいが先走ってしまい、結果として危険な状況を招いてしまう懸念がある

といった点が、細谷氏より指摘されました。

また

  • 半分が未成年であるため、一筆取るのにも苦労している様だ

という点には、学生たちからは大きなうなずき、上野先生や聞き手の寺山からは盲点であったとの声があがりました。

学生たちからは

  • 自己責任という考え方自体、あって無いような物だと思っていた

という声が挙がり、ダイビングが楽しい活動であることに加えて、サークル活動という活動の特性上、自己責任を明確に示すことへのハードルが存在しているのではないかと感じた次第です。

今回のセミナーを通して、学生ダイビングが想像以上に活発で、学生たち自身もしっかりと考えてダイビングを行っていることがわかりました。

ダイビングと向き合う上で、ダイビングを開始した当時の周囲の環境は最後まで影響を持つもの。

学生ダイビングに関しては、まさに全員がその重要な時期に身を置いています。

安全なダイビングのために、学生ダイバーへの啓発活動は非常に重要であると考え、当NPOとしては今後も学生ダイバーを対象としたセミナー等を開催していきたいと思います。